D・W

□Episode.07
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    Episode.07
    【月明かりに写るは黒い影】





















      ━━━━━ドサッ





       「ふぅ…、」






亜璃朱は風呂から上がると、複雑な道を
記憶にある通りに渡り、自室へついた途端
ベットに腰掛けた。




掛け布団を軽く引っ張り、部屋の灯りを
消して、眠りにつこうと横になる。


窓の外からは、綺麗な三日月が亜璃朱を
優しく照していた。














******












静かに寝息をたてて、眠る亜璃朱。






      ガタンッ━━━━━!






さほど大きくはなかったが、その音で
浅い眠りから覚ます様に、今まで
閉じていた眼を、パチッと開けてしまう。






    「ん…?(何?今の音…)」






耳をすましてみたが、先程の
一瞬だけだったらしい。音は、二度
鳴ることはなかった。



それに浅い眠りであったが、眠っていた
時に聞こえた音だ。空耳だろうと亜璃朱は
考えたが、そう考えれば考えるほど
何故か無性に気になってしまう。




そして結局、目も覚めてちゃったし、と
亜璃朱はベットから起き上がり
ベットの下に置いてあった靴を履いて
そっと物音を立てず、部屋を出た。








    ────思ったより、
        月明かりで明るい…。








音のした方を、勘で歩いていた亜璃朱は
明るい三日月の光で、廊下が
照らされているのに気づく。






     「(扉が、開いてる…)」






そして散歩をするように、しばらく廊下を
歩いていた亜璃朱だが、ふと左先の扉が
半分開いているのを見つけた。


亜璃朱は、音が鳴った場所はもしかしてと
その部屋に近づき部屋を少しだけと
念を押しながら、そっと覗く。





その部屋には大きな窓があり
窓越しからは、とても綺麗な三日月が。


それにもっと近くで見たいな、と
無意識に部屋へ足を踏み入れていた。






       カタッ━━━━━





       「、アリス……?」

















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