ダーリンは芸能人

□プロローグ
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冬馬「6月はジメジメしてて、嫌だよな〜。楽器の鳴りもイマイチだし」

秋羅「梅雨なんだから、仕方ないだろ」

冬馬「梅雨ねぇ…雨ばっかなのに、なんでジューンブライドとかやりたがるんかねぇ…」

秋羅「俺に聞くなよ」

冬馬「だってさ、チャペル出て雨ザーザーとか嫌っしょ」

秋羅「本人達がいいなら、いいんだろ」

冬馬「わっかんないなぁ〜。俺だったら、暖かい日差しの射しこむ教会で、ドレス着たままの彼女を押し倒すってのが……」

秋羅「出たよ、エロ親父」

冬馬「男のロマンだろ!!神聖な教会でするって所が、背徳感があってイイんだって♪」」

秋羅「一緒にするなよ」

冬馬「ったく、ノリが悪いねぇ〜。って、もうすぐ夏輝の誕生日だな」

秋羅「あぁ…そういえば」

冬馬「今年もうちの歌姫が、何か用意してるみたいだぜ?俺、夏輝の欲しい物聞かれたし」

秋羅「確か、去年も聞かれたよな」

冬馬「そうそう。ったく、羨ましいよな〜。あんな可愛い彼女がいて、しかも自分のために色々考えてくれるなんて!!」

秋羅「お前も作ればいいだろ」

冬馬「なに、かなでちゃん、俺のモノにしていいの?」

秋羅「夏輝に殺されたいなら」

冬馬「冗談だって」

秋羅「今年はどうするんだろな」

冬馬「何が??」

秋羅「いや、なかなか進展しないだろ……あの二人」

冬馬「ああ、そういう事。なっちゃん純情だからね〜。せっかくの誕生日なんだから、ドカーンと……」

冬馬「…………」

秋羅「冬馬…?何考えこんでるんだよ」

冬馬「いや……。イイこと思いついた♪」

秋羅「うわっ、嫌な予感」

冬馬「んなこと、ねぇって!絶対に夏輝が喜ぶ!」

秋羅「どんな内容だよ」

冬馬「耳貸せって……コショコショ……」

秋羅「こんの、エロ親父。夏輝怒るぞ?多分…」

冬馬「いいんだよ、二人が盛り上がれば!ジューンブライドと同じだろ♪」

秋羅「違う気がするが……」

冬馬「そうと決まれば、善は急げ〜♪」

秋羅「あっ……おいっ!」


春「…………程々にしておけよ」

秋羅「ったく……。春もいたんだったら止めろよ」

春「ああなったら、止められないだろ」

秋羅「そうだけどさ。当日がどうなることやら……」



―― 6月6日 夏輝の誕生日に何が起こる?




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