□出会い
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ーーーー屋上
「よーへい!それはおれんのだ!」
「はぁ?俺のだよ!」
なにか聞こえる・・・。
ひとのこえ・・・?
こんな時間に?
私はそう思いながら閉じた眼をあけ、こすりながら起きた。
ここは屋上。
時間は11時くらい。まだ授業中。
それなのに人の声なんて・・・。
そう思い、声のする方をむいた。
「かえせー!それはおれだー!」
「おれのだよ!」
「いーや!おれのだ!」
「オレだよ!!」
「俺だっつーの!!」
5人の男子がなにやらパンをめぐりあらそっているようだ。
僕はうるさいなぁ・・・と、心の中で思いながらも、自分から声かけることなどメンドくさいのでヘッドホンをつけてもう一度ねることにした。
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