ハイスクールD×D 鯉物語
□第弐話
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「・・・あんたら・・・何モンだい?」
俺ーーー奴良鯉判はイッセーを守るように俺の前に立ちはだかる四人組を見て、其奴等に低い口調で聞いた。
「はじめまして、私の名はリアス・グレモリー。以後お見知り置きを。
ところで、あなたこそ何者?。」
紅い髪に青い瞳をした、駒王学園の制服を着た、女子が自己紹介をして、質問し返された。
リアス・グレモリー?・・・どっかで聞いたな。まあ、先輩だという事はなんとなくわかる。
「俺は、奴良鯉判ってんだ。宜しくな。」
「あなたの名前は知ってるわ。
私が知りたいのはあなた自身が何者かってことよ。」
「・・・さぁ?」
「さぁ?、じゃないわよ。あなたが何者かって聞いてるのよ。」
「だから、俺は奴良鯉hーーー」
「ああ、もうきりがないわ。いい加減答えてちょうだい。」
「だから、さっきから答えてるだろ。」
「ねえ、あなた、この状況を楽しんでない?」
「・・・(ニヤッ」
「あらあら、部長?。奴良君に完全に遊ばれてますわね。ふふふ・・・」
と、話に入って来たのは黒髪のポニーテールにリアス先輩と同じ制服を着た女子だ。
「っーーーーー!!、そ、そんなことないわよ。朱乃、冗談言わないでちょうだい。」
と、動揺してるように見えるリアス先輩。
う〜ん、動揺してる今のうちに帰るか。せっかく、生まれ変わったんだから、もうちょっと平穏で気軽に半妖人生を過ごしたいってもんだぜ。それに、面倒臭さそうだしな。
俺はそう思うと、行動に移すのに時間は掛からなかった。
俺は早速、真明鏡止水を使って四人からさり気なく認識を無くし、その場を後にした。
途中、背後の方から俺を探す声が聞こえて来るが俺はそれに構わず歩を進めた。
そして、茂みに隠れてさせていた、狒々と合流して、公園を後にした。