ハイスクールD×D 鯉物語

□プロローグ
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 とある昼下がり、建物の屋上ーーーというより、屋根の上で昼寝をする男がいた。
 男の名は、奴良鯉判、この物語の主人公である。
 関東妖怪任侠一家奴良組二代目総大将を三百年以上も勤めた男である。
 鯉判は山吹が咲き誇るとある神社にて殺された。
 殺され、死を迎えた鯉判は真っ白な世界で自称、神と名乗る者に出会った。
 自称神は

「お前は死んだ。
本来ならばあの世界では人も妖も"地獄"に向かうはずだったんじゃがのう〜。何故此処にお前が居るんじゃ?奴良鯉判。」

と、鯉判に聞いても分からないような質問をしてきた。
聞かれた鯉判は黒い癖のある髪をもつ、頭をかきながら、答える。

「何故って聞かれてもなぁ〜・・・
何故なんだい?自称神さんよ。」

「聞き返すでない。
分からんから聞いとるのじゃろ。」

自称神はそう言うと、怒った。

「んなこと言われてもよぉ、わかんねえもんは分んねぇんだから仕方ねぇだろ。」

鯉判も自称神に対して反論をする。すると自称神は暫く考えて、頷くと、鯉判にこう告げたのだった。

「ここに来たのも何かの縁じゃて。今からわしが指名した、世界に転生してもらう。」

「え!?ちっと待てーーー」

「なに、親は変わらんから安心せい。」

「そういう心配じゃなくてーーー」

「後、お主の母親である珱姫もいるぞ?。」

「え!?うそ、そいつぁ本当か?・・・ってそう言う事じゃーーー」

「では、転生させるぞ。
あの世界は物騒じゃから、特別サービスで神器を宿しといたからのう。自分の中で一番強い物を想像すれば具現化し能力がつかえるぞ。って、さっきから攻撃をしてくるでない、鯉判よ。ただ体力を消耗するだけじゃぞ。」

自称神はジト目で鯉判を見る。

「・・・おい、何故俺がそんな目で見られる。むしろこっちがその目になってるとこだぞ。」

鯉判は呆れながら言う。

「・・・では、転生させる。」

「無視か!!ーーーってちょっと待て!!、おい!!」










・・・こうして鯉判はこの世界に転生したのだった。





転生してから17年目の春、現在、鯉判は誕生日を迎えて17歳になっている。
 鯉判は、一年前の春に、此処、駒王学園に入学し、現在、二年である。
 鯉判は自由気ままに、平和な学園生活を送っていた。

ーーーキーンコーンカーンコーン

と、昼休みの終わりを告げるチャイムがなると、鯉判は、昼寝を止め、教室へ向かうのだった。

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