ハイスクールD×D 鯉物語

□第参話
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「あなた達、一体どこから入って来たの?。」

 リアス先輩が怪訝そうな表情で目の前にいる鯉判に聞く。
 俺ーーー兵藤一誠は今さっき同学年の木場に案内されて、自分が悪魔であるという事を知り、悪魔に関する説明のさなか、俺達が背中から蝙蝠のような羽根を生やした途端、誰かの悲鳴が聞こえ、聞こえた方を俺達が見ると、其処には、同学年の奴良鯉判と、同じく同学年の大猿狒々がいた。
 ・・・鯉判は苦笑いを浮かべはしているが、どこか余裕のような感じの様子だ。
 狒々はと言うと、顔に何時もしている能面で隠してあるため、表情を伺えない。
 
「ん?、普通にそこから入ったぞ?」

と鯉判が指差したのはドアの方だった。
 え?、何時の間に?俺、全然気付かなかったんですけど!?。
 それは皆も同じみたいで、困惑しているようだ。

「え?、其処からって・・・どうやって・・・有り得ないわ。私達が話している真っ正面で私達に気付かれずに入ってこれるなんて・・・不可能よ。」

リアス先輩はかなり同様している様子だ。
 それもそのはずだ、入り口の目の前同然の場所で会話していれば、誰かが入って来た時、必ず気付く筈だ。悪魔なら尚更気付く筈なのだ。
 それにもかかわらず、此奴等は此処にいる悪魔、誰一人にも気付かれずに入って来れたのだ。
 驚くなって言う方が無理な話だ。
 周りのみんなもリアス先輩の言葉に頷いている。

「いや、そんな事はない。
これでも俺はぬらりひょんの息子だからな。」

ぬらりひょんの息子?、ぬらりひょんって悪戯好きの妖怪だよな。エロ以外の事に興味がない俺でもわかるあの妖怪だよな?。

「・・・ぬらりひょんの息子?」

鯉判の発言にリアス先輩が疑問符を浮かべているようだ。

「ああ。俺はぬらりひょんの息子で奴良鯉判ってんだ。よろしくな。」

とそう笑顔で言った後、鯉判はさり気なくウィンクする。本当、さり気ねぇな。

「えっと、鯉判君ね。こっちこそよろしく。
 とりあえず、私の下僕を紹介するわね。祐斗。」

と、リアス先輩がそう言うと木場が一歩前へ出る。

「はい、部長。
はじめまして、知ってると思うけど木場祐斗です。・・・悪魔です。」

と、木場が自己紹介をする。
流石はイケメン。笑顔が良い。
畜生、何でイケメンはこんなに笑顔が良いんだ。糞、イケメン死ね!!。

「・・・初めまして、・・・塔城子猫です。・・・・・・悪魔です。」

と、子猫ちゃんは無表情で口数少な自己紹介をした。
 
「あらあら、部長が狙っていた子はこの子のようですわね。
 私、オカルト研究部副部長を兼任しております、姫島朱乃と申します。以後、お見知り置きを。
 うふふ、これでも悪魔ですわ。」

朱乃さんはニコニコフェイスでさらっと爆弾発言?をした。
って、リアス先輩、鯉判を狙ってたんですか!?。

「って、リアス先輩、鯉判を狙ってるって、まさか、鯉判を悪魔にするきですか!?。」

俺は思わず、朱乃さんの台詞を聞いて思っていた事をリアス先輩に聞いた。

「ええ。そのつもりだけど、問題ある?。」

と、当然のように言う先輩。
いやいやいや、リアス先輩にとっては問題無いだろうけどさ、鯉判からしてみれば問題あるだろ。

「おいおい、問題あるだろ。
よしてくれよ、悪魔なるなんて、冗談じゃないぜ。
 」

と、鯉判が案の定、リアス先輩に反論をしている。
 普通はこうなるよな。
 だが、リアス先輩は断られたにも関わらず、諦めるつもりはないらしい。リアス先輩は真っ直ぐ鯉判を見る。

「あら、そう?。私の眷属に成れば色々とお得よ?。」

「わりぃが俺ぁ自由気ままに練り歩いたり、そこいらの人達と談笑したりするのが好きなんだ。
 それに俺には仲間も居るしな。
 わりぃがこの話は断らせて貰うぜ。」

「・・・そう、残念ね。良い話だと思ったのだけど・・・。
でも、何時か貴方を眷属にするまでは諦めないわ。」

リ、リアス先輩?、なんか燃えてません?。
絶対諦める気ゼロだよ、この人。だって、リアス先輩の目の奥が燃えているもん。
 若干怖いほど・・・。

「あらあら、部長?勧誘失敗のようですわね。
 じゃあ私が彼と契約してもよろしいでしょうか?。」

「駄目よ、朱乃。彼は絶対に私の眷属にするわ。」

うおっ!!怖っ!!両者の間に火花が散ってるぜ。

「ヒヒヒ、鯉坊や、モテモテじゃのう。」

「からかうんじゃねぇよ、狒々。」

鯉判が狒々に言う。
と、リアス先輩は一つ手を叩く。

「さて、鯉判の話は此処までにしてーーーーーー」

「おい、さり気なく呼び捨てかよ。」

「ーーーーーー次は大猿君ね。」

「俺は無視かい?」

リアス先輩は鯉判の指摘を無視して、狒々にターゲッt・・・ゴホンゴホン、・・・話かけた。

「え?、儂?」

狒々は突然話を振られて驚いているようではあるが、その表情は能面に隠れていて全く伺えない。
 どうでも良いが、噂では狒々で被る能面の下はイケメンだという。イケメン死ね。
 と、俺は軽くイケメンに嫉妬しつつ、話を聞く事にしたが、話はさっきと同じで、また断られていた。
 部長の交渉で鯉判は最低限・・・じゃなくて、何とか、剣道部からオカルト研究部に移る事になった。
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