ハイスクールD×D 鯉物語

□第参話
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 俺ーーー奴良鯉判は今、町外れの廃墟に来ていた。
 オカルト研究部に入ってから数日が過ぎてその間に色々とあった。
 オカルト研究部の部長である、リアス先輩もとい、リアスは説明会の後、イッセーを誑かしたあと、チラシ配りをしろ、と言われたり、イッセーの契約取りにちゃっかり付いて行ったりしていた。
 まあ、チラシ配りは面倒だったから、すぐさま[力]を使ってさり気なく狒々を置いて部室を出て逃げた。次の日に狒々やイッセーが俺に文句を言って来たがそんな事、左から右へと受け流して置いた。
 契約取りはと言うと面白そうだから、また[力]を使って今度は狒々を巻き込んでちゃっかり付いて行った。
 それから、転ぶシスターをイッセーが手を差し伸べている所を見かけたり、最近ハマっているfateの第五次のバーサーカーと思わせるほどの体型と威圧感、それと魔法少女の衣装に身を包み、耳には何故か猫耳と言った、色々な意味で凄い風貌の漢(おとこ)を見かけたりした。
 いや〜、あの漢、本当に只の人間か?威圧感が凄まじいぞ。あの格好からして、魔法少女に憧れているのは分かるが・・・無理あり過ぎじゃねぇか?。
 と、脱線し過ぎたが、まあ、そんなわけで今、リアスの呼び出しがあり、此処に来たのだが、

「部長さん達、遅いな。」

まだ、リアス達が来ていない。
しばらく、待つと目の前に魔法陣が現れ、中からオカルト研究部の面々が姿を現した。

「あら、早かったわね、鯉判。」

俺に気付いたリアス達が俺のところに集まりリアスが口を開いた。

「おいおい、遅いじゃねぇか。待ちくたびれたぞ。」

俺は嘆息を漏らしながら、リアスに言った。

「それは、悪かったわ。
・・・さて、行きましょうか。」

リアスがそういうと、俺を含めたオカルト研究部は廃墟の中へと入る。
 移動中、リアスがイッセーに『イーヴィルピース(悪魔の駒)』の説明をしていた。
 何でも、爵位を持った悪魔はボードゲームの『チェス』の特性を下僕悪魔に取り入れた。主となる悪魔が『王(キング)』。そして、そこから『女王(クイーン)』、『騎士(ナイト)』、『戦車(ルーク)』、『僧侶(ビショップ)』、『兵士(ポーン)』と五つの特性を作り上げたそうだ。
 へぇ〜考えたな。
 だが、ひとのことを駒のように扱って居るみたいであまり良い印象が持てねぇな。
 と、話が脱線したな。話を戻して、この『チェス』の制度が意外と好評で競うようになったのがGL(レーティングゲーム)と言うらしい。そして、このゲームは悪魔達の間で大流行して、ゲームの強さが悪魔の地位に影響を及ぼすようになったそうだ。あと、『駒集め』と称して優秀な奴を勧誘をしているんだとよ。
 まあ、優秀、つまり強い奴が仲間にいれば心強いしな。
 ちなみに俺もリアスに勧誘されたが、もちろん断った。
 そもそも、俺は何かに縛られるのは好きじゃない。
 ごく自然にそこらをのらりくらりと歩いて、人々に紛れ込む。好きなときに散歩し、遊び、寝る。そして、無銭飲s・・・さて、そんな事はいいとして、そう言うのが『ぬらりひょん』って妖怪よ。
 と話を戻して、今現在、目の前に図体のデカい悪魔がいた。
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