ハイスクールD×D 鯉物語

□第四話
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ーーー三人称

 フリードと呼ばれる白髪の少年は神父服の懐から柄だけの剣と拳銃を取り出し、鯉判に拳銃で発砲した。

「ーーーっとと〜、あっぶねぇな〜。なんだい?その銃は・・・。銃砲が聞こえねえんだが。」

鯉判はひょいとかわしながら、懐に手を突っ込んで得物の鞘を抜き得物を抜き身状態にする。
 そして、鯉判はフリードに得物の切っ先を向け構える。

「おー、おー、やりますか、ただの人間の分際で」

すると、フリードは鯉判の話しを聞かず、興奮した状態で柄だけの剣を構えると柄だけの剣から光の剣が生えた。

「おいおい、また、洒落たもんをとりだしたな。
 だが、お前の生倉剣と俺の祢々切丸、どっちが強ぇかためしてみねぇかい?」

鯉判は挑発じみた笑みを見せると、フリードはにやりと口の端を釣り上げ、不気味な笑みをみせる。

「ほざくねぇ〜、このゴミ虫野郎があぁぁぁぁぁ、調子に乗ってくれちゃってさ〜、ムカつくんだよこれがさ。」

フリードは突然怒り出すと突然光の剣で鯉判に切りかかる。

「おいおい、危ねぇじゃねぇか。」

と鯉判は言いつつもひょいっ、ひょいっと余裕で交わしていく。

「ちっ、何で当たんねえんだよ。」

やがて、フリードはさらに苛立ちを濃くし焦り初める。


「待ってください!!。」

と、そこへ二人の間に割って入る影が一人。
 そこにはシスター服に白いウェーブを頭にかぶった少女がいた。

「・・・アーシア?」

イッセーは、唖然とした表情でその少女の名を呼ぶ。

「ああ、あんたは確かイッセーに道案内してもらってた奴か。」

鯉判は思い出したように言う。

「って、鯉判!!ちゃっかり見てたのか!?。質悪!!」

とイッセーがそう言うが、鯉判は無視した。

「あれれ?なに?君たち知り合い?」

フリードが相変わらずの口調で聞いた。
 二人共無言で、その問いには答えない。
 すると、アーシアは悲惨な状態となっている死体を目にし、悲鳴を上げた。
 アーシアはフリードに抗議するがフリードの態度に愕然としていた。アーシアに取って見ればこの光景は教会の者達がやったとは思えないし、それ以前に主、つまり神が許さないと思っているからだ。
 
「だから、悪魔は糞なんですよ。糞。それに関わった人間はもうクズ以下なんですよ。」

フリードがゲラゲラ笑いながらそう言うが、

「でもでも、悪魔でも良い人はいます。」

と、強いまなざしでフリードに言い放つ。
 すると、フリードの表情は憤怒へとかわり、アーシアの頭を掴んでアーシアの顔を銃で殴った。
 だが、アーシアもそれに負けじと、抗議を上げるが、次の瞬間、フリードはアーシアの胸元を切り裂いた。
 そして、フリードがアーシアに危ない事をしようとした時、フリードの喉元に刀が突きつけられていた。

「おいおい、こんな事を目の前でやられちゃあ、黙って見てるわけにはいかねぇわな。 
 悪ぃ事はいわねぇ、とっとと消え失せな。」

すると、鯉判はそう言うと、大きめの畏れが鯉判から一気に吹き出た。
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