ハイスクールD×D 鯉物語
□第四話
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鯉判の畏れはバチバチと空気を振動させ、フリードは身体を一瞬ビクつかせるが、再び不適な笑みを浮かべ、光の剣と銃を構えていた。
「へへへ、良いねぇ〜、良いよ!!その殺気!!。僕ちゃんの身体が思わずビクついちゃったよ〜。」
と、ヘラヘラと笑い、フリードは鯉判に近づこうとするが、フリードは次の瞬間、驚きと焦りの表情を同時に見せた。
「え?、何々?どうなっちゃってんの?、これ!!」
すると、鯉判は一つ鼻で笑うと、ニヤっと笑う。
「ふっ、てめえはもう、俺には勝てねぇよ。」
鯉判の発言に、憤怒の表情に変わるフリード。
「てめえ、どうこっあ!?、あ"あ!?」
鯉判は前に刀を構えると、さらに畏れを強くする。畏れとは妖怪の力を表すもの。妖怪の世界に置いて、畏れは大きいければ大きい方が良く、畏れは主に人の信仰やその妖怪を畏れる事により妖怪は力を得られるため妖怪同士の中で畏れを奪い合うようになり、妖怪が放つ畏れはその者を畏怖させることによって、畏怖した者はその妖怪を畏れるあまり、力が発揮できなくなり、その者は畏れを発動させた妖怪に勝てなくなるのである。
「てめえは俺を畏れた。妖怪との戦いに置いて、畏れを持つ妖怪を畏れた時、本来の力が全く発揮されなくなるんだよ。」
鯉判は次の瞬間、フリードの喉元に得物を突きつけ、そう言い放った。
「す、すげぇ・・・」
イッセーはその光景をただただ唖然と見とれていた。
アーシアもイッセーと同じで唖然としていた。
ーーーカッ!!
突如として、床に魔法陣が出現し、その魔法陣はイッセーはもちろん、鯉判にも見覚えのある魔法陣だった。
「おう、遅かったじゃねぇか。リアス。」
鯉判は魔法陣から出てきた者に話し掛けた。
魔法陣から出てきた者、それはリアスだった。先輩とつけるのが面倒なのか、ちゃっかり呼び捨てだ。そのほかにも、リアスの背後には、木場祐斗、姫島朱乃、塔城小猫が待機していた。
「鯉判?いつから私の名を呼び捨てで・・・って鯉判?どうしたの?その格好。ていうか、あなた本当に鯉判?何?その頭。さっきまで、そんな髪型じゃ、なかったわよね?」
リアスが驚きつつも嘆息を漏らしながら言う。
そう、鯉判の格好は深緑と黄緑の縞模様の着物に、相変わらずの黒髪は重力に逆らったように、横に立っていて、一部を一結びした髪型である。瞳は金色に輝いていており、その瞳はまるでなんでも見透かされているような印象である。
「ああ、俺は鯉判だ。夜の方のな。
基本的にいつも、昼と夜を分けてるんだ。
やっと気付いたのか?。」
鯉判はリアスに笑って見せた。
リアスは驚きつつも、現、状況に戻り、イッセーの元へ寄る。
「大丈夫みたいね。
ごめんなさい。イッセー、鯉判。
まさか依頼先ではぐれ悪魔払いが居るとは思わなくて。」
リアスはイッセーと鯉判に謝罪をした。
「大丈夫ですよ。部長。
鯉判が助けてくれましたから。」
イッセーは申し訳無さそうに言う。
「鯉判。ありがとうね。」