ハイスクールD×D 鯉物語

□第六話
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「クックックッ、この娘をたすけて欲しけりゃ大人しく、この俺に喰われるんだな。」

その怪物はそう言うと、一歩また一歩と距離を詰めてきた。

「部長、アーシアを、アーシアを助けてください。」

イッセーがフラフラになりながらも、リアスに頼み込む。
 すると、リアスは一瞬、横目で鯉判を見ると、

「・・・。」

ただ、目を閉じ、沈黙を貫いていた。

「おい、鯉判。なにやってんだよ。危ねぇぞ!!」

「イッセーの言う通りよ!
早くその場から離れて!!。」

イッセーとリアスがそう呼びかけるが、鯉判は未だ目を閉じ、沈黙を貫いているだけだ。

ーーーと、次の瞬間、

「ーーーカッ」

突然、目を開く。 



すると、怪物は一瞬、身体をビクつかせるが、構え直す。


 だが、その瞬間、この場にいる、全員が驚いた。


「・・・鯉判はどこ?」

最初にリアスがそう呟いた。

「おい、鯉判ーーー、どこにーーーツ!!」

鯉判の名を呼ぼうとした時だった。
 イッセーはあることに気づく。
         ・・・・・・
(・・・これって、あの変質者に
・・・・・
会った時に、使った技か?。)

イッセーが、そう思った時、

「ぎぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!!。」

突如として、怪物の悲鳴が辺りに響いた。
 
「鯉判!!」

イッセーが、その光景を目にした瞬間、怪物に向かって叫んだ。
 リアス達がイッセーが叫んだ方を見ると、背中に刀を怪物に突き刺している、鯉判の姿があった。
 次の瞬間、怪物は突如として、燃え上がった。
 鯉判の方に視線を向けてみると、底には重力を無視した髪型に大きな杯を抱えた鯉判の姿があった。
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