ハイスクールD×D 鯉物語

□第壱話
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 俺ーーー奴良鯉判は昼休みが終わり、屋上から中へ入る。
 階段をおり、授業がおこなわれる自分の教室へ足を運ぶ。他の教室はもうすでに授業が始まっており、案の定、自分の教室でも授業がすでに始まっている。
 俺は慌てるどころか、堂々と廊下を歩き、やがて、すでに授業が始まっている自分の教室の前に来る。俺は授業が始まっているのにもかかわらず、先生に詫びも入れず、堂々と入室して自分の席に着く。
 だが、それにもかかわらず、周りのクラスメートは此方を振り向くこと無く、ごく普通に授業を受けていた。
 俺はそんないつもの風景を人通り見渡すと、遅れて来たことを気にせずに授業を受ける。
 それが俺の日常である。


 その授業の休み時間。
 いつの間にか寝てしまっていた俺の身体を揺する影が大きく一つあった。
 俺が重い瞼を左目だけを開け、自分を揺すった影の方を見る。
 すると、其処にいたのは、なんとなく、やんちゃそうな、長身で大きな体格の少年?が、突っ立っていた。
 彼の名はーーー大猿 狒々。
 俺の親友であり、いろんな意味でライバルである。
ーーーえ?いろんな意味って、どういう事かって?。
まあ、そんな細かい事気にすんなって。いろいろだ。いろいろ・・・。
 ちなみにコイツは前世で俺が頭をやってた奴良組幹部狒々、本人らしい。俺と同じ経緯でこの世界に来たということだ。。
 はて?、狒々がなぜ、この世界に?・・・。これは偶然か、それとも・・・。
 コイツとは、偶然、住んでるところが近かったためか、小学校からの幼なじみで、俺の最も信用できる親友だ。
 そして、狒々曰わく、俺たちのような転生者は俺たちだけじゃ無いらしい。
 まあ、そんなこんなで思いにふけっていると、狒々はニヤニヤしながら話しかけてくる。

「おい、鯉坊や、これ、わしの友人から、お前にじゃと。」

と狒々が片手に持っていた紙袋包みを俺に渡す。

「おい、狒々、鯉坊言うな。学校では[鯉判]でいいって言ってるだろ。
 俺たちは同い年なんだからよ。」

俺はいつも通り片目を閉じて言う。

「ハッハッハッハ、そいつはすまんのう〜。つい、うっかりな。ははははは。
 所でそれ、開けてみたらどうじゃ?。きっと、お前さんにとっては良いものが入っとるぞ。」

と、狒々は何やらいやらしいの笑みをみせる。
 何企んでやがる。・・・まあ、大抵の予想は付くが・・・。


 そして、俺が包みを開けると案の定、俺が予想通りのエロ本が入っていた。一体、俺をどうしたい?。

「ひっひっひ、しかし、鯉坊も成長せんのう〜。全く、鯉坊もいい加減、[これ]見つけて卒業せんか。」

俺が包みの中身を覗き、表情を引き尽かせると、狒々がからかうような笑みを見せながら言う。
 ・・・お前な・・・。

「はぁ、全くお前って奴は・・・。
大体、俺にはこういうモンを見る趣味はねぇぞ。
 それに卒業って何だ。まだ、卒業する学年じゃねぇぞ?。」

と俺は狒々に怒ったように言うが、当の本人は全く反省してないようで、あいかわらず笑っている。
 ・・・反省、ゼロ・・・だな。

「ったく、あの変態トリオめ、こんなモンを・・・俺によこすんじゃねぇよ・・・。あとで覚えてろよ?。」

俺はそう悪態を付いて言う。
 俺が言う[変態トリオ]とは、この学園では有名なほどのエロに特化した三人組で、一誠、元浜、松田のメンバーで構成されている三馬鹿エロトリオである。
ーーーちなみに、三人とも俺の友人だったりする。
 たまに連んで、話したり、ゲーセンという所に行ったりするんだな〜、これが。
 そして、俺は奴らのやることにいつもあきれている。
 奴らがやること、それは、時に覗きだったり時に、エロDVDの鑑賞だったりする。特に前の方は女子に嫌われる行為で、全校女子生徒の敵と化している。
 そして、その余波が彼らと連んでいる俺や狒々にまで及んでいる。
 普通なら、俺の妖怪としての特性である、[明鏡止水]で認識されないはずなのだが、コイツらの悪評の影響は凄まじく、[明鏡止水]を破って俺にまで及んでいた。
 いや、どんだけだよ。

「ところで鯉坊や、最近、イッセーの雰囲気が異質とは思わぬか?」

と、唐突に真剣な顔になり、俺に聞いて来る、狒々。

「やっぱりお前もそう思うか?。」

と、俺は狒々に聞き返すと狒々は頷いた。

「まあのう、何時だか急に[畏れ]とは違った雰囲気を突然持ちおって、一体どうしたんじゃろうか?」

「さあな。俺に聞いてもわからねぇぜ。それにしても、やっぱりな・・・。
・・・数日前から可笑しいと思ってたんだが・・・案の定間違ってなかったようだな。」

俺は呟くように言う。
 そう、彼、イッセーこと兵藤一誠は前と違って異質的な雰囲気を持っていた。
 人間は勿論のこと、俺たち妖怪にも、違った雰囲気を彼は持っていて、この感じはこの世界に来てから良く同じような雰囲気を感じる事が多々ある。まあ、俺ぁこっちの世界(・・・・・・)に来てからは殆ど平和で偶に妖怪に会っては意気投合して俺に付いて行くと言って七三分の杯を交わして仲間にしたり、他にも天使や堕天使って奴らにも会った。・・・あと、悪魔にも・・・あ、そういやぁ、イッセーの雰囲気が何となく悪魔の雰囲気に似ているような、似てないような・・・。まあ、俺たち、妖怪とはまた別の何かなのは、確かである。
 俺たちはそんな疑問を持ちながらも今日全ての授業を受け終えて、最近サボりっぱなしだった部活動向かうのだった。
 ん?、理由?、それぁ・・・気が何となく向いたから?。
 俺は廊下を歩き、階段を下り、歩き続けると、やがて人だかりが見えて来て、人だかりの中心を見ると、そこには、・・・。
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