小説置き場
□一匹狼のあいつは嫌いなんかじゃない好きなんだ!
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「あいつ…今日も1人でどっかに行ったのかよ…!」
独り言のようにイライラしながら俺が呟くと、隣に座って本を読んでいるエイザンが、
「彼は一匹狼ですからね…。」
と答えた。
いつもあいつは単独行動をしてはどっか別の所に行っている。
少々、羨ましいが協調性がなさ過ぎる気がした。
まぁ…暇だから捜しに行くとするか…。
「おや…?
シド、何処へいくのですか…?」
部屋を出ようとした時に、エイザンに呼び止められた。
「散歩だ。」
そうエイザンにごまかして、ブルースを捜しに行った。
「ヤレヤレ、ごまかしヘタですね…。」
「あいつ、何処行きやがったっ!?」
人気のない砂浜を歩いていた。
時々、ブルースは散歩でよく此処をあるいているからとの理由で来たが、見当たらない。
見つからないし、波の音しかしないし、イライラしてきて
「……ブルースの馬鹿〜!」
なんとなく海に向かって叫んでみたら、後ろから誰かに背中を思いっきり蹴られ、俺は倒れた。
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