壱ノ本棚

□「俺の物だ」
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「どうしてこうなったのだよ…!」






何で真太郎ちゃんがこう言っているのかというと、事の発端は数時間前までさかのぼる。













私と真太郎ちゃんはゲーセンにいた。
最近始めたアーケ−ドゲームで対戦しようという話しになったのだ。負けたら、勝者の言うことを何でも聞くって事にして。もちろん、真太郎ちゃんは人事を尽くした。私はいつも通り楽しんだ。その結果…



「負けた…だと…!?」

「…あれ?何で私勝てたんだ?真太郎ちゃん人事尽くしたよね?」



1000ポイント以上の差をつけて勝利してしまった。



「何故だ…!」

「…まあ、真太郎ちゃんは負けたんだし、大人しく言うこと聞いてね−」



屈辱的な顔〜。やったね。ようやく真太郎ちゃんを好きにできる。


私が出した命令は、
『メガネはコンタクトに。私服はチャラく』
というもの。


早速、我が家で着替えさせた。いつか着てもらおうと思ってたから良かった。





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