INAZUMA11GO.
□この鈍感め。
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最近の俺の悩み。
好きな人が振り向いてくれない。ということだ。
『この鈍感め。』
その好きな人っていうのも同じ部活で、青い髪の色で、吊りあがった目。動物にたとえると猫みたいな奴。
名前は狩屋マサキ。同じサッカー部所属だ。『サッカー部』と聞いた時点で分かると思うが、相手は男。で、俺も男。つまり男を好きになったってことで。
「はぁぁ…」
振り向いてくれないというよりも―――。
「どうしたんですか霧野先輩。幸せが逃げちゃいますよ?」
来た、この鈍感野郎。そんなに顔を覗き込んでくるな。
「いや、何でも無い。ちょっと悩みがな」
「悩みですか…あ、分かりました、どうやったら男になれるか、じゃないですk「違う」冗談ですよ」
「…はぁぁ…」