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□初雪
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あー。

好きだったんだ。


いつからあたしはこんなに

君なしじゃいられなくなったんだろう。


死ぬほどつまらない授業。

彼氏さんがいたから楽しかったのに。

どよんだ空に、ため息をついて、

SHRを終わらせる。


でも、

校門の前にでたら、

いるはずのないあなたがいたんだ。


「やっぱ、名無しさんなしじゃ無理」


熱くなってる目頭を拭いて

あなたに向かって走った。


「あ、雪だよ、彼氏さん。」


気がつけば青空の上から

雪が降ってきていた


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