time limit
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私の事なんて忘れてね?
私の事、覚えていても苦しいだけだから…
ごめんね、
薄暗くなった道を祐希と歩く。
「あー、楽しかった〜っ!」
「ゆりあの頭の中はいつも楽しそうだよ」
「え、どういう意味!?」
「さー?」
そういって祐希は私の頭を撫でる。
そうだ、いつもこんな風に祐希は私を撫でてくれる。
怒った時も泣いた時も笑った時も困った時も。
優しい祐希。
ほんとに祐希が大好きだよ。
だけど…ごめんね。
いつまでも一緒にはいられない。
だから、ごめん。
「祐希」
「ん?」
「別れよっか」
ごめんね、愛しい人…
私には君といる権利はない。