time limit
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貴方は優しいから僕が何をしても許すんだ。
それが例え、貴方が苦しむ事でも…
僕がすることならと、許してくれるんだ…。
許さないでね、
「悠太くん、悠太くん!見てください、ながれ星ですよっ」
「あ、ほんとだー。」
「ゆりあたんも祐希くんも見てください!!」
「え、どこどこ!?」
「いや、もう消えてるよ。」
「えー、見たかったなぁ〜」
ぷぅーっと頬を膨らませるゆりあたんはいつまでも変わらない。
少し、幼さは無くなったけど。
「まぁまぁ。今見逃したら一生見れない訳じゃないでしょ?」
祐希くんも、少し大人っぽくなった。
まぁ、流石に21才だし…大人になってないとダメかもしれないけど。
「あ、また流れましたよ♪」
「どこっ!!」
「鈴、流れてないのに流れたなんて言わないの」
「えへへ、ゆりあたんをからかってみましたー」
「鈴たん酷いー!」
皆、笑って空を見る。
けど、僕もゆりあたんも本心では笑ってなんかいなかった。
許さないでね、僕の事を
僕は貴方を哀しませるから…