time limit
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謝ったって許されないよ。
私が君にすることは。
どんな理由があったとしても許されない…
流れ星のように
「にしてもなんでいきなり星を見ようなんて言い出したの?」
「え?気分?」
「何それ、てっきり受験に備えて理科の勉強でもするのかと期待してたよ、お兄ちゃん」
「ちょっと待って、悠太はいつから私のお兄ちゃんになったの?」
「え、何となく?」
「悠太がお兄ちゃんなら鈴はお姉ちゃんになるね、ゆりあ」
「………」
祐希が何気なく呟いた言葉に私はピクリと反応する。
あぁ、びっくりした。
「?」
「ゆりあー?」
「あ、ごめん、ボケーっとしてたー」
「ふふ、ゆりあたん、受験の時ボケーっとしてテスト受け忘れちゃダメですよ?」
「何それ恐いよ?」
「うわぁ、ゆりあやりそうだよね。」
「さっきから悠太酷くない?」
4人で笑いながらまた星を見る。
ねぇ、私ね…星になりたいな。
なんていったら皆はまた、私をバカなの?とかって言うんだろうね。
うん、バカでいい。
バカで…いいよ………。
流れ星のように消えたい
痛みなく、一瞬で。