time limit
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ある休日のお昼過ぎ。
僕は喫茶店に来ていた。
孤独な彼女は
「鈴たん、ごめんね!遅れた!!」
「ゆりあたん、走らないでください!もし転んだりして…」
「もー、鈴たん大袈裟だよー」
ニコニコ笑いながら椅子に座るゆりあたんは、何かを僕に言おうとしている。
…、検討はついているけれど。
「お話ってなんですか?」
「あ、うん!!あのね、祐希と別れた!」
「…ずいぶん明るく言いますね……」
「だって、笑ってないとダメだもん。泣かないって決めたからっ」
そういってふわりと微笑むゆりあたん。
ほんとは泣きたいはずなのに。
「鈴たんも、早くしないと…だよ?」
「………わかって、ます。」
「……………。別れて、辛いのは別れを告げた方じゃなくて別れを告げられた方だからね…」
「ですよ、ね…。」
孤独な彼女は何を思う?
多分、大好きな彼の幸せを思ってる