*本編*【立海】

□-最終章-*END2*
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ついに、関東大会決勝。



ダブルス1.2が少々苦戦しつつも、青学に勝利したため、立海の優勝を確信した梓は試合が終わった丸井、ジャッカル、柳生、仁王と共に手術が行われる病院へと向かっていた。



運よくタクシーを捕まえることができ、助手席に座った梓は祈るように手製のお守りを握りしめていた。



後部座席では、ジャッカルが逐一試合の流れを切原に聞いている。



今は柳の試合だが何やら接戦らしい。



会話という会話もせず、車内は重苦しい雰囲気に包まれていた。



柳生「………後、5分ほどで手術が始まりますね。」



柳生が腕時計を見ながら、独り言のように呟く。



仁王「……残りの3人は間に合わないのう。」



窓の外を眺めながら仁王は返答した。



丸井「まだ、柳の試合は終わってないの?」



視線を助手席に座っている梓に向けながら、隣のジャッカルにたずねる。



ジャッカルは、ちょっと待てといい携帯を開いた。



その様子を横目で見ていた丸井は、ふとジャッカルの顔色が変わったことに疑問を抱いた。



柳生も同じだったのだろう。



2人してジャッカルの手元の携帯を覗き込んだ。



液晶画面には切原からのメールで一言




『柳先輩、負けました。』と書かれていた。



柳生「………柳君が負けたのですか。」



丸井「じょ、冗談だろィ…」


2人は信じられない面持ちで顔を見合わせる。



ジャッカル「いや、本当だろう。………となると次は赤也だな。」



「嘘…負けたの、柳君……」


それまで黙って聞いていた梓が青い顔で後ろを振り返った。



手術が始まる直前の悪い報告に、梓はますます不安になる。



昨日は、幸村を安心させたくて手術は絶対成功する!って断言したが、いざ始まるとなると、悪い結果ばかり考えてしまい、不安で胸が押し潰されそうになっていた。





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