龍の半身
□祝いの宴
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織田を討ち取ったことを祝って、宴が催された。
「酒ぇ!酒だぁ!酒もってこい!」
「はい!只今ぁ!」
私はお酒を勧められないように、裏方にまわっている。
「どうぞ」
お酒のおかわりを、三人の前に置く。
今回の宴は信玄公、謙信公の回復の頃合を見て行われたため、、武田、上杉、伊達、前田慶次で執り行われた。
「そなたものみませんか?おうしゅうのひめ」
「あ、いえ私は…」
「桜は酒に弱いんだよ。一滴でも飲んだら必ず酔っ払っちまう」
がしっと首に腕を回され、引き寄せられる。
「ま、政宗!」
「酌ならできんだろ?」
何だこの質の悪い酔っ払いは…。
「…わかったわ」
結局政宗にお酌をすることになる。
政宗は大分ご機嫌だ。