ザ☆ドラえもんズ
□某アンパンヒーロー的パロ
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ここは、とある小さな町。
そんな町の外れに、小さなドラ焼き工場がありました。
「それでは王ドラ…じゃなくて、アンパンヒーロー。このドラ焼きの配達を頼んだであーる」
ドラ焼き工場の工場長である、ジャム的おじさんが、バスケットいっぱいに入ったドラ焼きを差し出しながら言います。
その言葉に、やんわりとした笑みを返して「わかりました」と返事をするのは、この物語の主人公のアンパンヒーロー。
「王ドラ、行ってらっしゃーい!」
部屋の隅の方から、元気にアンパンヒーローを送り出すバターおねぇさんの声が聞こえたかと思うと、ジャム的おじさんが慌てたように小声で注意します。
「こ、こらドラリーニョ!! ちゃんと台本通りの台詞を言わないとダメであーる!」
「え、台本? なぁにそれー??」
「はぁ…。もういいであーるよ」
「がうがぅ…」
後ろの方で騒いでいる、ジャム的おじさんとバターおねぇさん、チーズ犬の会話を、まるで聞こえていないかの如く無視して、アンパンヒーローはドラ焼きの配達に向かいました。
ところで工場組のみなさん、メタ発言は控えないと!
「も…申し訳ないであーる…」