歌え!!音楽学園軽音部

□プロローグ 助けの声
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「なぁ、お前なしていつも一人なン?」
「・・・へ?」
「ずーっとうつむいて、寂しくね?」



急にかけられた声に驚いて顔を上げると、
女の子みたいな顔をしたクラスの人気者がいた。


「え・・・っと・・・?」
「おんまえクラスメートの名前も知らんの?俺、春一!早乙女春一ね。

 よろしく、歌広場淳くん!」

「・・・!」


にっこりとほほえまれ、大きく目を見開いた。
その時、ハルの後ろから光が差した気がした。

暗くて、引っ込み思案で、一人ぼっちだった僕に話しかけてくれたハル。
不登校になっても、ずっと一緒にいてくれたハル。



「淳、学校は〜?俺淳いないとつまんないっ!」



僕のために勉強して、僕にベースを教えてくれた。


「ハル、好きだよ・・・?」
「俺もだよ、淳!俺達親友だろ?」


そして、いつの頃からかハルを恋愛対象として好きになっていることに気が付いた。
淳、と呼ばれるたびにキュンと胸を締め付けられ、
笑いかけられる度に苦しくなった。


そして、中3の秋。












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