テニスの王子様【羽哉】
□放課後のエクスタシー
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「ちょっ…せんせっ、タンマ!!」
「シーッ…あんま大きい声出したあかん。バレてまうやろ?」
「そっ、そんな事言われたって…ンっ、」
ある日の放課後。
先生に保健室へ来るよう呼ばれたので、
来てみれば、何故かこんな事態にと陥ってしまった私と先生。
確か、先生と明後日のバレンタインの話になって…―
15分前―
「失礼しまーす…。」
「失礼するなら帰ってやぁ。」
「…………。」
「…っ、ちょ、責めて何か突っ込んでぇやっ。」
「えっ!?あっ…すっすみません。」
まさか、こんなにも唐突にボケられるとは思ってもいなかったから…。
関東人の私にとって、関西人の白石先生は新鮮そのものだった。
顔に似合わず、身体を張った笑いをかましてくれたりなんかもしてくれて…。
まあ、それが面白いかは別として…、
その、明るくて、優しくて、頼もしい先生の人柄は、すぐに生徒達の人気を集めた。
勿論、男女問わず人気だったけれど、特に女の子からは絶大で…。
今でも、どうして私なんかが先生の彼女になれたのかと、自分自身でも疑問に感じるくらいだった。
「何やっとるん?いつまでもそないなとこで突っ立っとらんと、はよこっち来ぃ。」
「え…あっ、はい!」
先生に言われてはっとした私は、慌てて後ろの扉を閉める。
その際、先生に言われて、鍵を閉めたのだけれど…、
この時、気付いてれば、あんなことにはならなかったのかな...