テニスの王子様【羽哉】
□1cm
1ページ/1ページ
気が付けば、そんな雰囲気になっていた。
じれったいくらい、ゆっくりと接近してくる、彼の顔。
ふと、顔に吐息が掛かったところで、私はぎゅっと目を瞑った。
「…ぇ?」
思わず、目を見開いて、彼を見る。
熱が集中した、額に手を添えながら…―
「ん…?どないしたん?」
そう、意地悪く微笑んで、尋ねてくる彼。
絶対、態とだ…。
けれど、そんな事、口に出す勇気も無くて。
火照った顔を隠すようにして、前を向こうとすれば、ふと彼の声が聞こえた。
「本間、素直や無いなぁ…。」
そう言って、不意に肩を掴まれ、優しく彼の方に顔を向かせられる。
すると、思いもがけなかった、彼との顔の近さに、仰天。
その距離、おおよそ、1センチ。
つまり、キスまであと1cm――
「素直に言うたら、してあげるわ。」
そう囁いた彼の吐息が唇に。
次の瞬間、私は思わず口にしていた。
「キス…して下さい...」
後書き
結構前にブログの方で書いた、お題夢です。
太字の所がお題とされている言葉なんですが…
ちゃんとお題に添えてたら幸いです^^;
ところで、夢ではこういう感じに焦らされるのが好きな私はMなのでしょうか?←
唇にかと思えば、額にされたりしたら絶頂なんですけど//←←