テニスの王子様【羽哉】

□1cm
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気が付けば、そんな雰囲気になっていた。





じれったいくらい、ゆっくりと接近してくる、彼の顔。



ふと、顔に吐息が掛かったところで、私はぎゅっと目を瞑った。







「…ぇ?」







思わず、目を見開いて、彼を見る。



熱が集中した、額に手を添えながら…―







「ん…?どないしたん?」







そう、意地悪く微笑んで、尋ねてくる彼。





絶対、態とだ…。





けれど、そんな事、口に出す勇気も無くて。



火照った顔を隠すようにして、前を向こうとすれば、ふと彼の声が聞こえた。







「本間、素直や無いなぁ…。」







そう言って、不意に肩を掴まれ、優しく彼の方に顔を向かせられる。



すると、思いもがけなかった、彼との顔の近さに、仰天。





その距離、おおよそ、1センチ。



つまり、キスまであと1cm――







「素直に言うたら、してあげるわ。」







そう囁いた彼の吐息が唇に。



次の瞬間、私は思わず口にしていた。











「キス…して下さい...」











後書き


結構前にブログの方で書いた、お題夢です。

太字の所がお題とされている言葉なんですが…
ちゃんとお題に添えてたら幸いです^^;


ところで、夢ではこういう感じに焦らされるのが好きな私はMなのでしょうか?←

唇にかと思えば、額にされたりしたら絶頂なんですけど//←←

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