テニスの王子様【羽哉】
□愛する程に…
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「っ…はぁっ……、」
思わず、眉間にシワが寄ってまう。
つい最近までは異性に対して無関心やったこの俺が、今ではこうして、溜まる欲望を独り、発散させる日々。
その脳裏に浮かぶんは、あの子の、顔を赤らめ、服のはだけた姿。
勿論、それはまだ想像やけど…
想像やからこそやれる事は仰山ある。
言葉責めしてみたり
手や足を拘束してみたり…
同時に目隠しなんてええんちゃうか?
そんな事を考えとったら、自分てこないにSやったんかと自分で自分に驚いてまう。
やけど、やっぱりそれが堪らんく絶頂で…
気付けば今日も、ゴミ箱が紙で一杯になっとった。
「○○…、」
つい、彼女の名前がポロリと口から出てしもた。
俺の事を王子様やと信じきっとるあの子…
口付けただけで顔を真っ赤にさせるあの子…
そんなあの子を苛め倒したい思とる俺は…
狂っとるんやろか―――
愛する程に苛めたくて
(これも俺の)
(立派な、君への愛情表現…。)