MainーNarutoー

□将来の夢
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「将来何になりたい?」

「究極芸術!!」

迷う事なく放たれた言葉に俺は思った。

嗚呼、やっぱりコイツは早死にするタイプだー


夜は寒く、昼間は暑い気候に懐かしさを感じる。
今回の任務で俺とデイダラは砂の国へ向かっている。
一尾の捕縛。
今は風影に封印されてあるらしい。

まぁ風影と言っても楽勝だろう。

何故なら、最強と謳われた三代目風影を殺したのは俺なのだから。

そう。
甘く見ていた。
突き付けられた現実に戸惑う。

目の前に居るのはチヨバアと木の葉の里の小娘。

この俺がババアとガキに?

有り得ない。
目を背けたくなるが、動かない体と中心に刺さった刀に思い知らされる。

俺、死ぬんだな。

徐々に意識が遠退くのが分かる。

先に死ぬのはアイツだと思ってたが…まさかな。

『あ!他になりたいものあった!!』
『なんだ?』
『旦那のお嫁さん…なんてな!うん!』

恥ずかしそうにそう言ってくれたアイツ。

死ぬ間際に思う事は。

最後にもう一度抱き締めたい。
あの笑顔をもう一度。

お前は先走って死んだりなんかすんなよー

1日でも長く、生きろー

願うのはそれだけだ。

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