MainーNarutoー

□歪んだ愛
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「うっ…あっ…」

軋むベッドに喘ぐ声が響く。

「うぁっ…!?」

瞳からは涙が止めどなく溢れて、頬はグショグショに濡れている。
そして苦痛に歪む顔。

堪らない。

もっと見ていたい。もっと痛みを与えてみたい。

欲求が止まらずに今日も無理矢理デイダラを抱く。

最初は優しく抱いていた。
いつからか、小さい傷を付けるようになっていた。
それはどんどんエスカレートしていき、今では拷問に近い。

「あっ…!もう…」

痛みに耐えるデイダラを見ているだけで感じる。

「あぁぁぁあ…!!」

痛くても快楽を感じてイッてしまうコイツはいつ見ても妖艶で美しい。

「愛してる」

既に意識を手放しているデイダラに愛の言葉を掛ける。

「お前は俺のモノだ…離さない」

頬に優しく触れ、涙を舐めとる。
デイダラは動かず深い眠りについていた。

サソリはデイダラの体を綺麗に拭いた。

白い肌には血が滲み、所々青アザがついており、見るからに痛々しい。

この時ばかりは罪悪感で締め付けられる。
髪を掬うと唇を重ねた。
謝罪のつもりだろうか、事が終わったら優しく愛を注ぐ。
否、痛めつけた後の優しさは1番効果がある事を誰よりも知っていた。

コイツは俺から離れられない。

心も躯も俺のモノ。


歪んだ愛情を止める者はもう居ないー
愛する人の心の叫びも聞こえないー

そして過ちを繰り返す。
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