MainーNarutoー
□暁の副業
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「デイダラ、頼みがあるんだが」
「なんだ?角都が頼み事って珍しいな!うん」
「今度、有名なモデルの写真集を作る事になった」
「まじで?!すげーな!そんな事もやってんのか!」
「あぁ。だが困った事に俺達は素人…そこでお前に練習として写真を撮らせて欲しい」
「はぁ?なんでオイラ?!飛段とかいるじゃん!!」
「飛段はカメラマンだ。俺はスタイリスト」
「そうそう!そしてモデル役はデイダラちゃんってこと!」
そう言って飛段はデジカメを構えた。
しかし、デイダラはまだ乗り気ではないらしく首を縦に振らない。
「でも、小南とか…」
「デイダラ。これは失敗は許されない、どうしても成功させなければいけないビジネスだ。お前の協力が必要なんだ!」
「うっ…マジな目恐い…」
「暁の為だ。イコール、サソリの為でもあるんだぞ?」
「旦那の為……うん!オイラやる!!」
飛段と角都が目を合わせニンマリと微笑んだ事をデイダラは気づかなかった。
「はい、デイダラちゃん笑ってー!」
「んーこんな感じか?」
「いいねいいねー!サソリか居ると思って!!」
「やってみる!うん」
「次はコレを着てみろ」
角都が取り出したのはナースから婦警などのコスプレ衣装。
「…なぁ、本物のモデルにもこんなカッコさせんのか?うん」
「気分だ気分。何事も形からだ!」
「デイダラちゃんよく似合ってんぜー!!」
「嬉しくねぇ!」
暁のリビングにはシャッター音が鳴り止まなかった。
「ふわぁー!疲れたぞ、うん」
次々と衣装チェンジとその度に何枚も撮られクタクタなデイダラはソファーに寝転んだ。
デイダラを休憩させている間、写真をチェックしている角都はどこか不満気である。
「しかし、何か物足りないな…」
「やっぱ角都もそう思う?」
「あぁ…こう色気というものがない気がするな」
撮った写真は無邪気に笑ったり、微笑んだりというものが多い。
しかし、写真を買う者の多くは『萌え』を欲している奴等が殆どだった。
「これでは消費者の需要を掴めてはいない!」
「難しい事はよくわかんねーけど、要はエロさだろ?よし!いーこと思いついたぜ!!」
そう言うと飛段は台所へ向かった。