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□愛とは?
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「ぷっ…ククク…やはり貴方は想像以上に面白い!」
「はぁ?バカにしてんのか!!」
「馬鹿になどしてませんよ。ただ、今さら気付くなんて…やっぱりおバカさん☆なんですね」
そう言ってまた笑い始めたメフィストに燐は訳が分からず困惑した。
メフィストは燐の表情を読み取ると、燐の頬に手を添えた。
「好き、かもしれないではなく…好きなんですよ。貴方が私を」
「…いつ…から?」
「さぁ?でも、貴方は顔に出やすい。態度にも。好意を抱いてくれているという事はすぐに分かりました。」
「知ってて!…俺を抱いてたのかよ…」
「はぁい☆その通りです」
やっぱりコイツは俺をオモチャとしか見てなかったのか…
「いつ気付いてくれるのか待っていました。こういう関係になっても、貴方はなかなか気付こうとしない…」
メフィストは燐に顔を近付ける。
「体は繋がっても心が繋がってなかったら、やはり寂しいものですね」
そして燐に触れるだけのキスをした。
俺と同じ…。
体は繋がっているのに心は離れている切ない気持ち。
燐は気付けなかったメフィストの想いと自分の不甲斐なさに涙が溢れた。
「ご…ごめ…なさい…。俺…」
泣いて謝罪する燐をメフィストは抱き締めた。
「良いんですよ。もう分かってもらえたんですから」
「俺…お前が好きッ…大好き」
「私も…愛しています」
暫く燐はメフィストの胸で涙を流した。
「でも、教えてくれたっていーじゃねーか!」
「私が教えたら意味がないでしょう?自分で知る事が大切なんです」
「うっ…そっか」
「それより、燐」
「ん…」
メフィストからの深い口付け。
いつもと違うのは愛があるって分かったから?
「お互いの気持ちが分かった今、以前とは違う快楽が味わえますよ…」
「メフィスト…早く…」
愛されているという喜び。
前とは違う甘い感覚に酔いしれていく。
二人の愛ある遊戯はまだ始まったばかり。