短編集

□泡沫の想い
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「御鏡様…」

楓は愛おしくだか何処が悲しいそうな表情で御鏡の背中を遠慮がちに抱き締めた

実は楓は御鏡に片思いをしていた
その想いは幼い頃からの片思いだった
だか彼女は決して御鏡に告白は出来なかった
何故なら彼女には決して許されない行為を彼や彼が守っている玉依姫にも秘密にしていることだ

―既に自分は汚れている
だから御鏡とは決して結ばれない

楓は心の中でそう思っていた、だから御鏡には自分の思いを告げずに一生自分の心の中にしまおうと「あの日」から決まっていた
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