短編集

□泡沫の想い
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楓が御鏡の背中を抱き締めながらそう思っていたら
当の本人が起きてしまい楓は直ぐに御鏡から離れた
御鏡にはしては珍しく寝ぼけた表情で辺りを見渡しから楓に気付いた

「楓…すみません…私は寝てしまったんですね」

「あ!いえ…疲れているなら仕方ないです」

楓は御鏡の言葉を聞いては慌てて言いのべた
御鏡はやはり気にしているのか少しだけ考えてから何か思い付いたのか棚から何かを取り出して、それを楓の髪に付けた楓は至近距離に近づく御鏡を見て顔が真っ赤になっていた

「み…御鏡様!?」

「はい…これで良いでしょう…一応迷惑料のつもりですか…」

どうですか?と御鏡は楓に尋ねた
楓は身近にあった鏡で自分の髪に付いている物を見た
そこには紅葉の髪飾りが自分の髪に付いていた

「前に装飾品を扱っている店から買いましたか…嫌ですか?」
と御鏡は苦笑を浮かべてから楓に尋ねたか
当の楓は何故か涙が溢れて髪飾りを見ていた
流石の御鏡も心配したが楓は大丈夫だと言いのべてから御鏡に向かって優しく笑みを浮かべた
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