短編集
□任務な彼と純粋少女
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室内に入り生々しい血の臭いに識はそれでも歩いていた
青葉は遅れながらついてきていた
(ここからは争いの領域だ。子どもを連れ歩くにはリスクが多すぎる……さてどうするべきか……)
識は青葉を見る
青葉とは識がこの村に来てから良く付いて来る少女だった
多分、『懐かれ』てしまったのだろうっと青年はそう理解していた
だが青年は『魔術協会』所属の騎士団隊長という肩書きがある以上、青年はこの村での役目ー仕事があったのだ
「識お兄ちゃん?」
その声に識は少女を見る
青葉は青年を見ていた
識は少し考え少女の背に合わせ身を屈めようとしたが何かが飛んできたため青葉の手を掴みそれを避けた
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