短編集
□アイリスと竹取物語
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さて、貴族たちが大人しくなった所で再開しようか
ある日、 かぐや姫は5人の貴族たちに無理難題を出しました
「アンタたち!私と縁談成立させたいならこの任務を遂行させなさい!!」
「聖、由依の事が興味ないんだからアイリスと結ばれたら?」
「ライバルが減るから俺も賛成ー」
「聖、スフィアならいい後ろ盾なんだから婿養子になりなよ」
「確かにアイリスっちと聖っちは似合うッスよ!!」
「私も賛成よ。さっさと結婚してよ」
「俺も賛成なのだ」
はぁ……
お前たち、竹取物語って知ってるか?
これじゃ竹取物語にならないんだけど
「じゃ変えたらどう?そうね……『光源氏』とか」
「それなら『一寸法師』とかどうなのだ?」
「『一寸法師』なら聖にピッタリかもな」
君たち話にならないんだけど……
「兄貴、もう最後にしろ。このままじゃ俺の立場まで危うくなる!!」
どいつもこいつも……
いい加減にしろー!!
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