短編集

□甘いお祝い
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「はい、御玉」

「?…これを私に?」

「ああ、ってかクリスマスプレゼントって言ったんじゃんか…まぁ、クリスマスプレゼントになるのに微妙かな」

と和臣は苦笑を浮かべて御玉に渡した
御玉はおずおずとクリスマスプレゼントを受け取った
不意に御玉は何故かおずおずとした仕草で和臣を見た

「?…御玉?」

「あの…開けて良いんですか?」

と御玉が尋ねれば和臣は直ぐ頷いて笑みを浮かべた
それを聞いた御玉は安心してどこがそわそわした様子で紙袋を開けた

(そういえば御玉ってプレゼントを貰うの初めてなんだな

御玉の様子を眺めていた和臣はさりげなく心の中で呟いた後にいとおしく笑みを浮かべた
そして紙袋を御玉は紙袋の中身を取り出した
そこには―二個の鯛焼きがあった
御玉は持っている鯛焼きを物珍しいそうに眺めていた

「?…和臣…これは?」

「鯛焼きだよ、冬で食べるお菓子かな」
御玉は興味を持って鯛焼きを眺めた
和臣はまだ御玉の様子を眺めたまま、もう一個の鯛焼き持って鯛焼きを食べた

「御玉、こうやって食べるんだよ」

「は…はい」

御玉は和臣から鯛焼きの食べ方を教わったら少しだけ間を空けてから鯛焼きを食べた
そした鯛焼きを味わうように食べた

「美味しいです…」

「それは良かったよ」
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