短編集
□甘いお祝い
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二人は静かに鯛焼きを食べていた
不意に御玉は何か思い出して隣に座っていた和臣を見た
和臣は御玉の視線に気付いて鯛焼きを食べるのを一旦止めた
「?御玉?」
「和臣はクリスマスプレゼントは何か良いですか?」
御玉が意外な発言に驚くも少しだけ考えて、何故か御玉に向かって笑みを浮かべていた後に彼女の髪を少しだけ摘まんだ
「そうだな…プレゼントは御玉が良いかな…なんでね」
「…分かりました」
「え?」
和臣が驚いた隙に御玉は和臣の頬に口付けをした
彼女の
いきなりの行動に流石の和臣は驚いてしまい顔が真っ赤になった
口付けをした御玉も顔が赤くなっていた
「これで満足ですか?」
「あ…ああ」
二人は顔が真っ赤のまま再び、鯛焼きを食べた
そんな二人を祝福するように白銀の雪が降っていた
終