短編集

□子どもたちの冒険
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ブランコなどがある大きな庭で子どもたちが遊んでいた
子どもたちの親は邸の中で話をしているため、子どもたちの世話をしているのは執事やメイドたちだった

「この村の人が消えるって本当なの!?」

庭でボール遊びをしていた少女がボールを持ち上げてふたりの少年を見た

「そうだよ、神隠しって言うんだ!」

そう答えたのはブランコで遊んでいた少年だった

「そういえばね……千歳くんのパパが神隠しにあって行方不明って言ってたよ……」

そう言ったのは執事に教えて貰いながら本を読んでいる少年だった

「初聞きだね、聖、それいつの話?」
「昨日だよ……千歳くんは今、三神さんの家に居ながら戦い方を教えてくれてる女の人の所に行くって言ってたよ」
「和臣!聖!!その千歳って子に会いに行って、その『神隠し』を調べるわよ!!」
「賛成!!でもアイリスはこの村の人間じゃないから怪しまれるかもね!!」
「大丈夫よ!!あんたたちがいるんだから!!」

アイリスと和臣は言い合いをしながら楽しそうに笑みを浮かべて行く気満々だった
そんなふたりを見ながら聖だけは不安になっていた

「じゃ決まりだね!聖行くよ!!」

和臣は縁側に座っていた聖から本を取り上げ手を掴むと歩き出していた

「まっ……待って!!僕は……」
「残るとかダメよ!!3人で行くんだからね!!」

アイリスは逃げないように片一方の手を掴むと聖は目に涙を溜めていた










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