短編集

□鬼は死刑
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「なんだ、これは!?」

御劔は渡されたお面と赤い着物に首を傾げると臨は半ば強制的にお面を顔に付けさせた
顔に付けられたお面を御劔は外そうとするがーーー

「外れない!お前、何したんだ!?いったいどんな術をかけたんだ!?」
「それをやったのは俺じゃなくて、聖だ!」
「はっ?」
「アイツは行事になると人が変わったようにやる気になるからな!そのお面は死ぬまで外せない!!」

臨の言葉に御劔の顔が真っ青になると次の言葉が死刑宣告のように響いた

「毒も用意したから後は殺すだけ☆」

千歳は用意出来たのか部屋に現れ、妙な色と化した豆を手に取る

「生かして由依ちゃんに逢わせるもんか!」
「由依を独り占めしようとするお前を排除だ!」
「安心しろ。お前の遺体は魔術で粉々にして、豆に混ぜて投げてやるよ」

千歳、臨、聖の順で言葉を繋ぐと

「「「鬼は死ね!」」」

その言葉と共に妙な色をした豆が大量に投げられた




「今、声が聞こえませんでしたか?」

恵方巻きを両手で持ちながら由依は首を傾げると御鏡は苦笑を浮かべていた

「毎年の事なので気にしないでください」
「えっ……はい」

由依は気になるのかずっと見ていた




「くたばれ!鬼!!」
「由依ちゃんのために死ね!!」
「鬼は死ね!」


「ぎゃああああ!!」





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