彼の背中を越す日まで
□【二幕】ようこそ暁へ
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『旦那さん?』
「ちげぇよ馬鹿。なんかお前の夫みたくなってんぞ」
「旦那もすみに置けねえなあ、うん」
不敵に笑う鳥さん(もう知らん
「...殺す。」
『えっと、名前分からないんじゃ呼べないです』
「呼ばなくていんだよ。俺はお前をアジトに送ったらそれでお前との関係はおしまいなんだからよ。」
「旦那、言い方なんか変、うん」
『...じゃあそこの鳥さんは』
「"じゃあ"ってなんだじゃあって。鳥さんって俺がのってるやつのこと言うんだよ、うん。まあいいや、オイラはデイダラってんだ、うん。お前は?」
「けっ、ベラベラ喋りやがって」
「口悪いな、うん!」
『私?私はなまえ。デイダラくんはいくつ?』
「15くらい?」
『曖昧なんだ...』
「お前は何歳だよ、うん?」
『...12』
「へぇ、結構近いんだな、うん」
「てめぇら何親しげに話してんだよ。てかそのでけぇ鳥、人目に付くだろうが。さっさとアジト戻るぞ」
「それもそうだな。よしなまえ、こいつにのれ、うん」
鳥を指差しながら、こちらに手を出してきた
『う、うん..』
その手をとると、ひょいっと引っ張られて鳥の上にのせてくれた
「デイダラ、てめぇなんでそんな優しいんだ?」
「歳下だし、歳近いから?うん」
「疑問系やめろうざい」
「ひっでー...」
なんて会話を聞いてたら、いきなり体が浮くような錯覚を覚えた