彼の背中を越す日まで

□【三幕】同居人
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「ここが俺の部屋だ。あんま好き勝手やんなよ」

『はい、分かりました』


なんだ良い人(?


「隣がデイダラの部屋な」

『りょうかいです』

「よかったな、俺の機嫌が良いときで」


ハッ、と鼻で笑うサソリさん
その姿を見て、ついカッコいいなと思ってしまう自分が...

。。ってあれ..

私は惚れやすいのだろうか
飛段さんのときもなんかこんな感じだった気が...いや、あれは冗談半分だった

なら今のキュッとした気持ちはなんだろう。


「おい、何ボケっとしてんだ。中入るぞ」

『え?あ、はいっ』


まあ、気にしなくてもいいかな


「...まじで広くなってやがる」

『大きいですね。。。』


なんだか右側がベッドや机が置いてあって、左側には何もない空間が出来ている

他の開いてる部屋を空間忍術かなんかで飛ばしてきて引っ付けたのだろうか。そんな形状だ


「お前は左使え...って言いてえが、寝る場所ねぇな」

『地べたでいいです』

「なんか俺の良心痛む」

『へぇ...』

「なんだその"え、良心なんかあったんだ"みてぇな顔」


おお、なんか裏声使ったのか知らないけど凄い声だった
こんな人だったのかな...?


「...お前今いくつだっけ?」

『今深夜まわってますよね?なら今日が誕生日なので13です』

「うわ、なんだよその微妙な...つかお前誕生日のタイミング狙って来たのか?」

『"連れてこられた"んです』

「ほお。お前、嫌味も言えるんだな」


『まぁ...』
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