暁の日常崩し隊

□彼の言葉の意味を理解するまで
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「なまえ。」


ふいに名前を呼ばれて振り向く
視線の先には、私の大好きな人がいた


『どうしたの、サソリ?』

「...いや、やっぱなんでもねぇ」

『?』


正直凄く気になる
けど、しつこいのがあまり好きではない彼に嫌われたくないから、あまり追及しない
そう思ってたら、サソリが口を開いた


「お前は、俺が犯罪者になるって言ったらどうする」

『え...?』


言葉の意味が理解できない
私の脳は思考回路が一時停止していた


「俺が抜け忍になるって言ったら、お前は俺についてくるか?」


ククッと喉を鳴らして意地悪そうに笑うサソリは、とてもかっこよくて、無意識のうちに頷いてた


「へぇ、それじゃお前の親も捨てれるんだな?」


またも意地の悪そうに笑って見せる
そんな質問しなくても分かっているくせに


『サソリが嫌がっても、私はサソリに付いてくよ』

「そうか、なら俺の言うことが聞けるな?」

『うん、サソリの言うことならなんだって聞くよ』


あぁ、私はきっと狂っているんだな、なんて他人事のように思う私がいた
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