暁の日常崩し隊

□嘘つきな彼。
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―ぴんぽーん...

家内に玄関のチャイムが響いた
私は玄関まで急いだ
鍵を解除し扉を開けると、愛しい人の姿が見えた


『おかえり』


微笑んでそう言えば、彼は仏頂面だけど、どこか照れくさそうに「おう。」と返してくれた


『長期任務ご苦労様。すぐご飯にするからね』


リビングに戻ろうとする私の腕を掴んで、多少強引に自分の方へ引っ張った彼


『さ..さそり..?』

「長い間、家開けてすまねえ」

『いいんだよ。私は大丈夫だし、サソリが頑張ってるのに、私のせいで足引っ張りたくないの..』

「ばーか。」


彼は笑っていった


「お前に足引っ張られるくらい小さい男じゃねえよ、俺は」

『そっか...ありがとう』

「礼なんていらねえ。さて、中に入るか」

『うん...って、えッ、サソリ?!?』


サソリは、急に私の体を持ち上げた

ゆうなればお姫様だっこ状態..


「おい暴れんなっ落ちるだろ?」

『お..降ろしてっ!』

「なんで降ろさなきゃならねえんだよ」

『重たいでしょっ!』

「んな訳あるかよ。お前普段ちゃんと食ってんのか?」

『それはもう....時間に関係なく食べちゃってます...』

「嘘吐け。どうせ俺が居ない間、ろくに何も食べなかったんだろ?」

『う...』

「やっぱりな。今日はしっかり食わせてやるよ。...口移しがいいか?」

『なっ!サソリの馬鹿!!』

「だから暴れんなって」



こうして半ば強引的に家の中まで連れていかれた
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