彼の背中を越す日まで

□【五幕】実力テスト
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「あー、やっと来た来たっ」


リビングに入るとリーダーさんが声を発した


「もうっ遅いから皆ご飯食べちゃったよ?」


リーダーさんは素のままで話しかけてくる
なんだか...昨日はかっこよく見えたのに...


「はあ?勝手な奴らだな、お前らはよ。なまえ、なんか食いに行くぜ」

『え、大丈夫なんですか?』

「仕方ねえからな」


と、リビングを出ようとするサソリさんと私を、リーダーが引き留めた


「待って待って!」

「...んだよクソリーダー」

「クソリーダーゆわないでえ!これでも俺、繊細なんだよっ」

「3秒以内に用件を言え」

「3秒って早すぎるよっ!何も言えないじゃん!?...分かりました早く話すので睨まないで!えっとね、なまえちゃんのことなんだけど、アジト周辺は良しとして、あまり外に出ると...」

『...出ると?』

「なまえちゃんの力を狙ってる組織も少なくないから..正直言って危ないよ?」

「俺が居るんだ、返り討ちにしてやるよ」

「いやいやいやいや!今はまだ暁が下手に目立つと厄介なんだ」

「チッ...めんどくせえ」

『あ、私お腹空いてないのでサソリさん、食べに行ってきてくださいっ』


そういうと同時にこれは漫画か?と思うくらい盛大に....腹の虫がなった...

―ぎゅるぎゅるぎゅる...


『...あ。』



実はすごくお腹空いてました..
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