H×APPINESS
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クルクルクルクルクルクル
キルア「……………υ」
『……………』
クルクルクルクルクルクル
カチャン
ガチャガチャ
『……………』
キルア「………υ」
一つ言うけど……
ミキが変…||||
『……………』
キルア「… ミキ…?υ」
『…ちょっと待って…
ぁ、そうか、だからここが………ほぉ…………』
勇気を持って話しかけてもこればっか
俺はため息をついてイスに腰かけ、何でこうなったのか考える事にした
そうだな……
事の発端は昨日に遡る
仕事も無く、暇をしてた俺は同じく暇な ミキを引っ張って書庫に行ったんだ
あ、仕事をまだやってんのは ミキには内緒だぜ?
まだ……ちょっと親父達に言うのにてこずってっからさ
お袋なんてぜってーウルセェに決まってっし
親父も…怒ると思うからさ
家出る計画は立ててるし、それもあと少し
それまでは嫌だけど家で大人しくしてる
マジ嫌だけど。
まぁこの話は置いといて
ミキだよ ミキ
書庫についた時には ミキは目を輝かせて書庫を歩き回ってた
んで、一つの本を手にとって読みはじめたみたいだった
それを見ていた俺だけど、どうも ミキの様子がおかしい
目を点にして固まってんだぜ?υ
どうしたのか気になったモンだから聞いてみれば
字が読めない、って 顔を真っ青にしながら言い出した
字…って…υ
呆れた顔で見ていたら焦って怒こりながらも反論してくるし
結論
〇 ミキはこんな字見たことないって言い出した
〇ゾルディック家の敷地内にただ寝てた
不可解な事が多すぎ
マジで違う世界から来たっぽい
んでもこの説は前にも出てたからかさほど驚く訳でも絶望した訳でもない様子の ミキは読めもしない本をまたジーッと見はじめた
俺……暇なんだけど……υ
そう思ったけど、 ミキは本に夢中だし邪魔してもおもしれーかもしんないけど
ここは黙って様子を伺う事にした
何時間か経過してもう我慢の限界を感じた
いい加減文句言ってやろうと座ってた腰を起こした俺に気付いたらしい ミキは
時計を見て、"うわ゛、もうこんな時間かい"とか抜かして本を閉じた
謝りながら俺の頭を撫でてきた ミキに 別に 、と返した
本を戻してから ミキと俺は書庫を出た
その辺ではまだ普通だった気がする
変になったのは夜らへん
夜、俺が風呂から上がって部屋に入った時
ミキはクルクルクル何かを手に持って回していた
不思議に思い目をこらして見ていれば
ミキの手によってクルクルクル回されていたものが何か分かった
((……ペン……?υ))
どっから持って来たのかペンがクルクルクルクルクルクルただひたすら回ってる
ミキは俺に目を向けて、"お、上がったか、ちょっと待って、もうちょっとで解ける…"
何が解けるってんだと思った俺は ミキの目の前にある本を除きこんだ
何これ……υ
本にはギッシリと数式が書かれていて
俺には意味不明すぎる…υ
マジ何…?υ
首を傾げて湿る髪をタオルで拭き取ると
"あ、解けた(笑)"
と笑う ミキ
本を閉じて俺の頭をタオルでふきはじめる ミキはご機嫌だ
その日はそれで終わりだと思った
、