短い話

□十月十日
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大好きな人のいない誕生日。
2年前は、一緒に祝ってもらったこの日を今日はただ一人で過ごす。



アイツがいない2度目の誕生日。
サクラちゃん達に『おめでとう』の言葉をたくさんもらった。
紙袋いっぱいのプレゼントも。
けれど、何か満たされない。
本当に嬉しかったのに……。


原因が何かぐらいわかってる。

アイツがいないから


言葉もプレゼントもいらない。
ただ、アイツがいるだけでなにもかもが満たされていく。

心もカラダも。



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