短い話
□夢橋
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「サスケっっ!!!……また夢っ」
過去を振り返るように毎日夢を見る。
「……サスケ」
なぜあの時止められなかったのだろう。悔やんでも悔やみきれなくて涙を流してしまう。すると
「なに泣いてるんだ?」
流れる涙を拭われた。
「……サスケ?」
その相手を見て驚いた。
「また夢…」
「……」
「そうだってばよ。帰ってくるわけないんだってば」
「ナルト?」
「でも、こんな夢初めてだってば。いっつも過去のでっ……さすけぇ」
ナルトはサスケに抱きついた。
「ナルト」
「会いたかったんだってば。いつもいなくなった日の夢ばっかなんだってば。俺なんか悪いことした?サスケが嫌いになるようなことした?」
小さな子どものようにしゃくりあげる。溢れ出す涙が止まらない。
「俺も会いたかった。会いたくて会いたくて仕方がなかった」
「サスケ…んっ」
ほしくてほしくてたまらなかったサスケのくちづけが降ってくる。