短い話
□サスケの受難
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その頃、ナルトはというと……
「ここ、何処だってばよ?」
報告書を提出するついでに綱手のところに寄ると、わけの分からない印を組んだ綱手にどこかの料亭へと飛ばされてしまったのだ。
「やっと来たか、うずまき」
「今日は飲むわよ」
顔見知りに声を掛けられ座ると、事態が分からぬまま宴会が始まった。
勧められて酒を飲んだナルトは、その場で眠ってしまい、目覚めた時には、すでに3時間が経っていた。
挙句の果てに、某上忍には酔ったふりをしてセクハラをされるし、合流した綱手に再び酒を飲まされて、結局それから2時間後になってようやく、シカマルに送ってもらう形で家に帰ったのだ。
扉の前に立つと、内側から戸が開けられ、サスケが出てきた。
「早かったんだな」
「まぁな」
サスケは、シカマルにもたれかかっているナルトを引き寄せると、礼もそこそこに扉を閉めた。