短い話
□photograph
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夢の中で出会う君は、あの頃のキレイなままで、無邪気な顔で笑ってる。
夢と思い出の中でしか会えない君はあの頃のまま成長していない。
全てがあの頃のままなのに、自分だけ時が進んでいく世界。
取り残されているような気分で立っていると、いつもナルト[アイツ]が手を差し伸べてくれる。
いつも、その手をとる前に目覚めてしまう。
「ナルト」
クシャクシャになってしまった一枚の写真。
笑顔の金色の少年と無愛想な自分が並んでいる。
笑えと言われたけれど、なかなか笑えなくて結局あのまま。
あとで、『そんなサスケも好きっ』と顔を赤く染めて言ってくれたことを覚えてる。
例え、ナルト[アイツ]が忘れても、俺は覚えてる。
死ぬまできっと
昔も今もずっと
大切な存在だから…
end