短い話

□photograph
2ページ/2ページ




夢の中で出会う君は、あの頃のキレイなままで、無邪気な顔で笑ってる。

夢と思い出の中でしか会えない君はあの頃のまま成長していない。


全てがあの頃のままなのに、自分だけ時が進んでいく世界。


取り残されているような気分で立っていると、いつもナルト[アイツ]が手を差し伸べてくれる。

いつも、その手をとる前に目覚めてしまう。



「ナルト」


クシャクシャになってしまった一枚の写真。
笑顔の金色の少年と無愛想な自分が並んでいる。

笑えと言われたけれど、なかなか笑えなくて結局あのまま。
あとで、『そんなサスケも好きっ』と顔を赤く染めて言ってくれたことを覚えてる。


例え、ナルト[アイツ]が忘れても、俺は覚えてる。


死ぬまできっと




昔も今もずっと
大切な存在だから…




end
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ