お題

□第六師団師団長
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第六師団師団長、カンタビレ。



ヴァンの直属の部下であるにも関わらず、六神将の中には入っていない人物である。

その理由は強固な導師派であるため、ヴァンやモースと対立し常に遠方に派遣されているのだ。





そんな彼とヴァンは、実は元親友同士であり気の置けない存在であった。

現在、ヴァンとカンタビレを見て、誰がそれを信じるだろう。

それくらい彼らの中には『友』いうものが既に無くなっていた…





「今回の任務はこれで終わり…だな」

「はい。カンタビレ師団長、ダアトへと戻りましょう」


部下の言葉にカンタビレはう〜んと唸らせた。


命令が下り、今回の任務にかかると予想して二週間ほど任務期間を貰った。

しかし実際に掛かったのは十日ほどだった。

ここからダアトまで二日はかかる…
ということは、残りの二日間は余ってしまうわけだ…


カンタビレは自分の立場を理解している。
それを作ったのは自分であり、望んだのも自分自身。
今の状態の全ての原因は、カンタビレ自身が招いたこと。
それで一人の『友』を失うということに近い形になってしまったが、壊れてしまったものは今更どうにもならない。




互いに変える気はないのだから…



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