底知れぬ悪意と

□三日目
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狂った願いの先に





現在、目下では金髪の少年と黒髪の少年が……否、金髪は青年だったか?
まぁ、その辺りはどうでもいい。

二人は今、木の上にいるジャックに気付く事なく殺し合っている。
彼はそれを興味なく見ていたが、本格的に飽きてきたので空を見上げた。

星が瞬き、満月だ。

いい月夜だと思うが、少なくとも初日と二日目を跨ぐ夜は新月だった筈だ。
夢だからこういった事も自由にできるのだろう。

其処まで思って、軽く目を細める。

体内時計が合っていれば、もうすぐ三日目か、少し過ぎた辺りだろう。


そう、やっと、三日目。
待ちに待った、最終日。

つまらなくて、今までずっと人を避けていた。
どうせ殺しをするなら、強い相手と極限状態で戦いたい。

特に、彼女と。


時は満ちた。

初日に決めた通り、生き残った強者達を狩る。

口元の笑みを押さえきれないまま、ジャックは音もなくその場を離れた。



一方、アイスと若はというと。
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